
GENGFUです。
花粉がヤバい。もうすっかり春ですね。
そうそう、ワタクシもこの4月でもう修士2年。うまくいけば学生最後の年です。
つまり、映研最後の年でもある訳ですね。
今回、おそらく卒業制作になるであろうGENGFU演出の新歓PVを公開しました。
本記事では、これまでの新歓PVを振り返りつつ、最新作に込めた思いについて書いていきたいと思います。
これまでの新歓PV
新歓って楽しいですよね。一度にいろんな新しい出会いがある。
そんな一期一会の出会いの中で、サークルの魅力をうまく伝えたい。
毎年かなり試行錯誤して新しい切り口で勝負してきました。
その汗と努力の歴史をひと通り貼っときます!
kindaieiken.hatenablog.com
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まあ、要約しますね。
まず、2023年。
当時の映研は、まだ部員10人強の小規模サークルでした。
それに、コロナ禍の影響で制作の文化が完全に途絶えていた時代。
そんな中、かつてOBたちが例年制作していた新歓PVの話を持っていきましたが、厳しさの中にありました。
それでも、次代に期待を込めてどうしても作りたかった小生は、過去の自主制作映画の素材を切り貼りした、MAD動画みたいなものを作成。
当時DTMを始めたてで、自作曲をはめこんでちょっとMVっぽくしてみました▼
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次に、2024年。
前年度の新歓PVを振り返ると、制作の話しかしてないじゃないかと。
実際、映研にとって制作は追加DLCみたいなもんなので、観る専ライト層の居場所も表現していかないといけないんじゃないか、と思い、1年間撮りためておいた映研の日常の写真を30秒の紹介動画にしたものがこちら▼
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合格発表の日に【#春から金大】で公開し、この年から新歓上映会の前のCMみたいな感じで新歓PVを流すようになったことで、多くの人にみてもらいました。
ところで、当時は2023年から部員が+10人ほど増え、少しずつ制作の文化も盛り返してきてきた頃。*1
そんな中で、後輩たちも1本作るぞ!と動いてくれました。映画のパロディシーンを集めてPVにしようという話から始まり、最終的には『シン・ゴジラ』の巨災対結成シーンのパロディをすることになり、完成したのがこちら▼
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ついでに半分余談ながら、2024年も夏頃になってから、小生がMVを作るようになりました。
それで、この時後輩たちが考えていた映画のパロディシーンを集めたPV案を有効活用しようとして作ったのがこちら▼
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ラップに挑戦した曲になっていて、hiphopの引用文化に関連付けて、映像と歌詞にいろいろな作品のオマージュをしながら、映研ウェルカムの内容でMVにしたのでした。
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そして、2025年。
この年も絶好調。
前年度の後輩主導の『シン・ゴジラ』風PVで新歓の時期に新歓PVを作るという文化が完全に映研の中で定着。
挨拶代わりに、まず小生から1本。前年度の30秒紹介動画をベースに、これを新規撮影で実際に部員たちが映研の先輩とサークル悩み中の新入生の役を演じながら、CM風の動画を制作▼
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そして、秋に入部したばかりの上階生Y君が、自分も作りたいと名乗りをあげました。彼は、「新歓で新歓PVを作る」という前代未聞の試みを決行。作ったのは、Jamiroquaiの"Virtual Insanity"の替え歌▼
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そしてそして、昨年度のMVの手ごたえもあって小生から第3弾。すでに演劇部とコラボして制作する文化が定着している映研に、もっと舞台っぽい表現とか歌とかもやっていきたい小生がそんな思いを映像化。ライト層、制作に精を出す者、演劇部から来た人など、様々な視点を織り交ぜて青春!って感じのMVに▼
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以上がこれまでの映研の新歓PVでした。*2
やれることがどんどん増えてきて、次は何をやるんでしょうか。
これまでの反省と、これから
原点に立ち返ると、新歓PVはそもそも映研の新入生のためのもの。
過去の新歓PVを見て入部してきた部員たちはどんな人たちなんだろう。
よく考えてみると、制作に参加してくれてるのは2024年度の『シン・ゴジラ』の世代が最後で、2025年度の作品にはその世代の子たちが引き続き協力してくれている形。
これ、ひょっとして失敗してるのか……。
ありがたいことに、2024年ごろから美大生や演劇界隈とのつながりができてきたんだけど、毎年新歓PVの「制作やろうぜ!」の部分が届いているのは彼らがメインだった。
これはそもそも映研の制度とも密接に関係がある。
映研は、他のサークルみたいに明確にイベントがあって、それに向けたパフォーマンスの練習っていう形を採らない。泉野図書館での定期上映会《映画の泉》も実施しているものの、正直人もなかなか集まらず今後常時活動になるのは難しそう。
そんな訳で、制作は基本的に好きな時にやりたい人がやる自主企画になり、誰かがやらなきゃいけない訳じゃない。それゆえ、制作もチームではやるけれど、プロジェクトを立ち上げた人が、最後まで全責任を負うという雰囲気だ。*3
そうした環境の中で、映研の後輩らも一度作ると満足し、2度目にいきにくいのがきびしいところ。
大学生で、映像制作にかかわりたい人がいない訳じゃない。
でもそれは美大生だったり、演劇界隈だったりする。映研の新歓に来て、演劇部に入った子に聞いたところ、定期的な活動がないとモチベの維持が難しいとのこと。まあ入部こそしてないけど、こっちの活動に、プロジェクトごとに参加してもらっている形ではあるのだが。
※映研で制作に人が集まらない➡外部に頼る➡部員の制作参加のハードルが上がるの悪循環もある💦
ここで、映研の現状を整理すると、
- 制作が不定期で自主的なものだから創作活動をやりたい新入生は映研を選ばない。
- 実際に映研に入部してる子たちは、兼サー先として映研にいるライト層。
※たまに集まる映画サークルとしてゆるくて居心地がいいのは小生も同意しているし、それで人数が増えて50人超の規模になっていて需要も大きいこともわかる。
という、状況なんですね。映研は。
で、新歓PVで何ができるかって話。
新入生にとっての一番の魅力である【ゆる映画サークル】であることは別に映像にするまでもない。(インスタで活動風景の写真を載せる方が効果的だろう。)
やはりこれまでも、そうした需要は理解していたから、「ゆるい雰囲気と、制作もやってるよ」を意識しつつ、後者を主に新歓PVの映像表現としての出発点にしていた。後輩たちの企画もおそらく無意識だが、そうなっている。
しかし、誰に向けて作るかという点で、【映像制作をしたい人】は例年の傾向から「映研の新入部員像」とはズレがあることは先にも述べた。
それを見て声をかけてくるのは、外部ですでになんらかの表現活動をしている人たち。それはそれとして需要はあるが、映研に来る新入生をターゲットにした【新歓PV】でそこを強調するのは押し付けがましくなってしまうし、作る過程でも凝れば凝るほど部員が制作に集まらなくなる。
以上をふまえると、極論、映研に入部する新入生にとって新歓PVは必要ないという結論に達する。
でもそれは、あまりにさみしすぎるでしょう。
ただ、少なくともこれまでのすべての新歓PVが、実際に入部した映研部員たちとはズレたものになっていたのは間違いない。
まだなにか、見落としている部分があるはずだ。
まだやれていないことが。
ひとつ、気づいた。
- これまでのすべて、出演する部員を映像制作という型にムリヤリはめて「演技」をさせていた。
- それに、実際の【新歓上映会】の様子がまったく伝わってこない。
ふたつやんけ。
まあ、とにかく、これまでダメだったところはこの2点だろう。
要するに、「魅力的なゆるい雰囲気」よりも、大変そうな「映像制作」をしている先輩の姿のほうが印象に残ってしまう作りだったのだ。(これは、新歓MVとかをやりはじめた小生の罪もデカい。っていうか、まじで歌とかやってないふつうの部員がよく協力してくれたと思います大感謝。)
こわいね。興味をもってもらうどころか、ふるいにかけていた可能性すらあった。
じゃあ、インスタの写真じゃなくて、【新歓PV】という【映像】の形じゃなきゃできないことってなんだろう。
かなり長くなりましたが、以上の反省点をふまえて2026年度の新歓PVです……!
2026年度新歓PV
これまでの反省をふまえ、例年映研の新歓に来て実際に部員になっているライト層をターゲットに、実際の【新歓上映会】のゆるい雰囲気だけを没入感のある映像の形で再現することを目標にしました。
出力される映像にも作る過程にも、「映像制作」に矯正される様子はぜったいにあってはならない。
このあたりが大きな気づきでしたね。
外部の劇団でドキュメンタリーを撮っていたので、本当に素の状態のVlogみたいにするイメージはかなり明確にできました。
個人的にも「映研を撮りたい」という思いがあり、つまり歌や演技とかの表現の経験がないふつうの人と「映像」の世界で共生したいということで、そうなると顔を映して公開するというハードルが高いことにも気づく。*4
まあ、これまで誰も撮らなかった実際の【新歓上映会】の様子は撮りたい。
それに保存資料にもなるので、その子たちが卒業した後のことを考えると、顔を撮らないのはベターな選択になると考えた。
何といっても、顔を撮らなければ出演者の負担も減るしカンペも見られるから。
以上のようなプロセスで、最終的に2026年度の新歓PVで決まったことは次の通り。
- ライト層の新入生をターゲットにして、主観映像のVlogにする。
- 実際の【新歓上映会】の雰囲気を忠実に撮る。
- 出演者の顔は映さない。
そこで、2月のテストが終わって春休みに入るタイミングで、映研内で企画を提示し、出演者やスタッフの募集をかけました。
立候補してくれたのは2人。
ただ、どうしても2人の予定が合わず、もう一人誰か女性をということで、去年歌ってくれた部員の子に打診。ありがたいことに二つ返事で引き受けてもらい、立候補してくれた子とその女性の2人になりました。
立候補の子も自分も撮りたかったけど映研で人が集まらなくて挫折……そんな経験があってシンパシーを感じたからということで引き受けてくれたとのこと。厳しさの中にある。
やはり、それ以上はどうしても人が集まりそうになく、もう一人出演者が必要だったので、外部の友人にお願いして引き受けてもらいました。
顔映さないとかコンセプトがどうとか、そんなこと誰も気にしてなかった。
まあ、考えたことに意味がある。
幸運なことに、新サー長さんがインスタの方で活動に参加したいという上階生に新歓PVの撮影を紹介してくれていたようで、当日はカンペを持つ人が来てくれました。しかも3人。

そんなこんなで、ふだん新歓上映会を実施している中央図書館を使い、鑑賞後の食事会も館内のカフェのスペースで再現。
ほぼノーカットでカンペを見ながらのリアルな会話、主観映像で首から下。
本当の意味で等身大の「映研を撮りたい」という新たな表現の達成とともに、映像的にも没入感のある面白いものにできたのではないでしょうか。
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手抜きに見えるかもしれませんが、めちゃ複雑な舞台組んでのMVとか経た末に色々悩んでこれになっている。
「映研を撮る」とは、こういうことなのだと。
扱いに悩んだ「泉野図書館上映会」や「映像制作」の件について。
結局新入生から活動を訊かれていったん【ゆる映画サークル】を紹介した後に、追加DLCみたいな言い方にすることで、動画内での扱いをより現実に沿ったものにしました。
新入生も「ふーん」といった感じのフツーの反応にして、これまでのように過度に美化したりするのをやめた。
ついでに言うとね。
ずっと新歓PVに限った話をしていたけど、こうやってブログを書いたりSNSで制作や外部とのプロジェクトについてあーだこーだ発信するのも懸念点があって。
というのも、今映研を部として成り立たせているのは【ゆる映画サークル】としての50人なのであって、彼らは別に外部に情報発信をしたりしない。
ただ、外部から観測できる情報が、基本的にGENGFUが発信している情報に限られてしまっている。
つまり、実際の部員が認識してる「映研」と外部から見た「映研」にかなりのズレがある状況なのだ。
こっちの活動なんて小生とその周りに「部員」が誰かくるかなーといった感じで外部との関係性ありきでやってるので、「映研」として発信しているように見えて実際個人の活動に近い。外部からの制作依頼を引き受けるのなんて…さあ……(´・ω・`)
これを、外から映研を調べて目にした人は、「映研ってめちゃくちゃ活動してて忙しそう」と思うだろう。
もちろん、新歓期や節々で、ゆるっと集まって映画みたいよって人も大歓迎の内容は盛り込んでいるが、パッと見てキツそうと思われた後では何も意味がない。
でも、何も発信しないとそれこそ本当に個人の活動になってしまう。50人の部費に支えてもらってるのに……
そこで、インスタのDMで連絡をくれていたという上階生3人のことを思い出した。
彼らは、ふわっと「映画研究会っていうサークルがあるな」くらいの認識だった。
つまり、アカウントがあるだけで存在は認知してもらえるので、肌に合うかどうかは実際に見て決めるという感じなのだなあという感覚を知った。広報の仕方もアチアチしすぎないようにしないとなあと。*5
linktr.ee
このままだと愚痴ってるだけになるので、僭越ながらここで後輩にアドバイスを……!
制作をやりたいけど人が集まらないって言ってたあの後輩やあの後輩は今後無限にいるはず。
①まずは周りの環境でできることから始めてみよう。ひとりでだって映画は撮れる。
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➁それでも人を集めたいならやり方を考えてみよう。どうすれば制作に興味を持ってもらえるか。場合によっては、自分の足で外部の力を借りに行くのもよい。だいじょうぶ、大学生はみんなやさしいよ。
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とまあ、小生から言えることはこれくらいですかね。
課題を残してしまったが、今回の撮影を通してようやっと映研の本質について少しずつ理解できてきたと思う。
いつものことながら、新歓PVは新入生に見せること以上に、自サークルの客観視の機会でもあり、作り手側も気づくことがたくさんある。
今回も、実りの多い撮影だった。
おわりに
今回はずっとオブラートに包んでいた内部事情を晒してしまいました。
そのあたりも踏まえて、今後の映研の運営に役立ててもらえればなと思い、筆を執った次第です。
それはそうと、【#春から金大】のみなさま、おめでとうございます🌸
4月から金沢大学でお会いできるのを楽しみにしています。
では、新歓上映会でお待ちしております!