金沢大学映画研究会

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『刑事物語』

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刑事物語
簡単なあらすじ↓

金八先生扮する刑事が、耳の聞こえないトルコ嬢とねんごろになって新しい土地で新しい生活を始める。なんやかんやでトラブルに巻き込まれて嬢が敵組織にさらわれると、武田鉄矢は得意の蟷螂拳を活かして嬢を救出。でも最終的には『北の国から』来た五郎(聾者)が嬢をNTR。そんなのありかよほたるぅ~。」


さて、まず言っておきたいのが、この映画は「武田鉄矢が扮する刑事の話」ではなくて、金八先生が扮する刑事の話」だということ。これを念頭に置いてほしい。あくまで先生が本体である。

蟷螂拳というのは中国の古代武術(たぶん)でカマキリの動きを模倣したもの。
そんで使う時は「アイー!」とか「アイヤ!」とか叫ぶ。ハンガーを使って相手の腕を折ったりする。
なんでそんなことするのかは視聴者の知るところではない。
ご教授は常に一方的である。

「憎むんですよ。憎むと人間の力は2倍にも3倍にもなるんです」
「拳銃の打ち方を教えてやる~」
(※バキューン×3)
「いままでのはお稽古だぞぉ~」ウキウキ
(※震え上がる敵)

こういうことを言う。
先生は時に狂暴である。
でもやたら何かをご教授したがる。

「俺の女を返せー!」
先生は情熱的である。でも一方で先生は違う嬢を抱いたりする。
先生は性的にルーズである。
そんなんだから寝取られるんだバカタレ

「歌は歌って初めて歌である。
鐘は叩いて初めて鐘であり、
愛は……愛は…与えて初めて愛である……か」

先生は詩人である。上野発の寝台列車の中でこういうことを呟く。
おセンチな気分に浸ることもある。

以上のようなツッコミ所を置き去りにして物語は進む。

しょうがないね。でもいいんだよ。
先生も刑事も人間だもの。
みつお。

先生はこういうことが言いたかったんだと思う。
これ『物語』だもんね。

※個人の感想です。