金沢大学映画研究会

全学公認サークル「金沢大学映画研究会」のブログです。誠心誠意不定期更新中

上映会3日目

イメージ 1

ローズ・イン・タイドランド
タイドランド――干潟のこと。すなわち「干潟のローズ」。
ローズというのは主人公である10歳の少女・ジェライザ・ローズの「ローズ」で、この映画は「不思議の国をアリス」を意識してネーミングされたと思われる(原作小説は『タイドランド』だから)。また、ローズという命名は薔薇を彷彿とさせ、砂漠のような閉鎖的かつ極限の土地で可憐な少女(=薔薇)が不思議な妄想に逃避しつつ、厳しい現実に対峙し、様々な人々との出会いを介して成長し、そしてやがて報われて行くような、そんな『赤毛のアン』や『明日のナージャ』っぽいハート・ウォーミングなストーリーなんだろうなぁ……と想像していた時期が僕にもありました。


何がレディース・デーだ!

本作はダーク・ファンタジーと銘打たれている。でも訂正すべきだと思う。どう見てもサイコ・スリラーです。

「なにこの臭い!何か死んでるの?! あらパパ、何か食べた? お腹が大きいわよ!」
 (ぶぶっぶぶぶぶー!) ※少女が父親にのしかかると同時にオナラの音が鳴る。
「いや! 最悪! 私じゃないわよ!」

(((( ;゚Д゚)))) バカヤロー!死んでるのはテメーの父親だ!そんでそいつの腹に収まってるのは腐敗ガスだ!パイやらチキンやら、そんなシャレオツなモン入ってるわけねーだろ!オメーの親父は発酵してんだよ!

もう少女の妄想とか逃避とかってレベルじゃない。確実に狂ってる。
そしてその怪演を支えているのが絶妙なカメラワーク。そう、微妙に傾いている。 きっと脚本がわけがわからな過ぎて製作陣も逃避しているのだろう。ていうか、この映画に関わった人たち皆薬キメてんじゃねーの・・・? あるいはテキサスという土地柄がそうなのか・・・?

ローズ・イン・タイドランド』という映画は、見た人をこんな風に霧で包んでくれる、とてもイイ映画でした。
これって製作側からすると、ある意味成功してるのか…? 『不思議の国アリス』って夢落ちだしね。もうなんだかよくわからないや。ショート・バケーショーン!

さーて、17日は『尻怪獣アスラ』16:30~ @B9教室
タノシミダナー!みんな見に来てねー!