金沢大学映画研究会

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【部誌vol.6】前書きに寄せて(2回生U・Y)

まえがきに寄せて

 映画研究会の部誌をご覧の皆さん。

皆さんには何か趣味はありますか?特に長年続けてきた趣味は?私は今までの人生でいろいろな趣味を見つけてきました。

でも軽く触ってはすぐに飽きたりほかの趣味を見つけたりと、いわば趣味の三日坊主を続けてきた人間です。

周りの人間に「あなたは長年続けている趣味はありますか?」なんて質問をすることはめったになくて(そもそもそれほど知り合いがいないというのもありますが)趣味の長さについてはいろんな疑問を抱えています。


 先日映画研究会の活動の一環で自主映画を作成したのですが、その時撮影に一生懸命に取り組んでいる先輩方の姿には憧れました。

その先輩は好きでその作業に取り組んでいて、しかも熱中していて真剣だったのです。好きこそものの上手なれといいますがまさにその通りで、撮影中の姿は、なんというか堂に入っているんです。


 昔のバイト先の先輩もそうでした。

私と同じ年齢にも関わらずずっと大人びていて、仕事に向かう姿勢はまぶしいほど真面目でした。

そのバイト先の先輩は好きでやっているというよりもお金のためだ、というような事を言っていたようにも思いますが、やはり傍から見ていると仕事を楽しんでいるようでした。


 コロナ情勢の中ご多分に漏れず私も暇を持て余していました。通学という身体的な拘束がなくなり授業はオンデマンド型。

時間と肉体の両方の面で制約がなくなった私は何かしようと思い……結局遊びにしか時間を使えませんでした。文字通りの浪費です。

一日の大半を自室で過ごし、ただ飯と風呂をすませまた怠惰に自室で過ごす。

そんな生活の中で偶に何かをしようと思い(大抵それは自分の怠惰さを省みているときに思いつくのです)そしてすぐに忘れてしまいました。


 ですが転機が訪れます。

Q3から対面授業が開始するという知らせです。

その知らせを聞いたとき、色々なことを思い浮かべました。ちょうど一年と半年前、大学に入ったばかりの頃。

サークルをどこにしようか悩み学校を回った事。同じ学類の友達を作ろうと奔走した事。そしてサークルの先輩たちと仲間と共に合宿に行ったこと。

懐かしく思いながらふと今年入ったばかりの新入生が頭に浮かびました。新入生たちはどれもこれも私が感じた喜びや達成感を体験していないのです!

本当なら、大学に入ったばかりのひよっこ達は先輩にちやほやされるべきなのに、ちっともそんなイベントがないじゃないですか。

そうして映画研究会の新人歓迎会は計画されました。

私たちが身銭を切ってでも、新入生にせっかくの大学を損してしまったなんて思わせたくないのです。

そうして新歓の計画を立てていく中で、映画研究会こそ私の「趣味」なのではないだろうかと思いました。人生の中で楽しい思い出を作る。これが趣味の役割ならば、映画研究会は完璧に私の「趣味」です。

部誌をご覧の皆さん。もしよければ、映画研究会の上映会に立ち寄ってみませんか?

 

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