金沢大学映画研究会

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OKD level. 5 ~『ベイマックス』編~

OKDさん(level. 5)と『ベイマックス』(ver. 2.0)を観てきました。

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ベイマックス
よかったです。ディズニーが作ったグレンラガンみたいな感じで。

いや、本当によかった。
挫折型の主人公がひょんなことからエネルギーを得、心の闇から復讐に走ってしまい再び挫折。しかし今度は仲間の助けを得て成長し、結果的に大勝利するも伴った犠牲は大きく、新しい危機によって唯一無二の別れに遭遇。しかし最後には報われて俺達の戦いは続く!という…。こういう王道ストーリーがテンポよく派手な演出で披露される。個人的にはそこにボーイ・ミーツ・ガールが加わっていると、あ~、これはもうグレンラガンですわ~。そんな感じです。

そういうところがよかった(曖昧)。

さて、広告とのギャップとか、舞台のサンフランソウキョウとかに関して、瑣末なツッコミはもうあらかた世間で出尽くした感があるので私的な願望を一つだけ。

武装ロケットパンチだけなのは少し寂しいから、個人的には波動砲とかがほしい。あのデカいビールっ腹がバギャン!って開いて、なんかエネルギーをチャージして、体躯を超えるぶっといレーザービームが放たれる!的な。遠距離攻撃が少ないのは見ていてハラハラするし、もっとこう、大胆な必殺技とかあったりするとイイ…。石波ラブラブ天驚拳(Gガンダム)みたいな。グルンガスト(スパロボ)も胸からレーザーを出すし、ドラえもん(ドラえもん)ですら地球破壊爆弾を持っている。とにかく、ベイマックスにはこれがある!っていう要素がほしい(そしてそれは兵器でなければならない!)。

もうこの際、ベイマックスがケア・ロボットでなくなってしまうことは度外視して、こいつら同士で殺し合いとかさせればいいんじゃないかなぁ?そんで「ハハハハハ!焼き払えー!ベイマックス!」とか「アニキはこんなことのためにベイマックスを作ったんじゃない!この戦争はここで終わらせる!」とか言わせたりして。そして悲しいかな、最終的に優しき殺戮兵器と化したベイマックス達は宇宙に旅立ち、太陽系外はるか遠くから人類を見守ることにした…(ケア)。そして半世紀ばかりの月日が立ち、人類は平和を取り戻す。世界的なロボット工学者となった主人公はある装置を完成させ、夜空を見上げてこう呟く。「もう大丈夫だよ、ベイマックス」。奥華子が流れて、ベイマックス達は一斉に破裂し始め、この日、一つの天の川が姿を消した…。主人公の頬に涙がキラリ★。完。

こういうの僕は結構好きなんですが。

というか、広告の仕方がこうやって観客を放置する方向性だったんだから、どうせならもっとぶっ飛んだものにして、観る人間を完全に置き去りにしてほしかった。それぐらいのことしてほしかった。

うーん、でも、これもう『ベイマックス』じゃないからダメだなやっぱ。

フツウに面白い映画なのでフツウに観るのが一番だと思います。

いや、本当にすごくイイ映画だったから。

※個人の感想です。